重なる不運

重なる不運

やはり人間生きていれば色々あるもので、私もそういうほど年老いているわけではありませんが、

良い事も悪い事も唐突にやってくるもので、それが重なったりします。

こうして考えて少し残念だったのは、昨日唐突にやってきたのが悪い事だったでしょうか。

私はよく友人の運転する車で一緒に遊びに行くのですが、ある程度娯楽施設の整っている町に向かう場合、

入り組んだ住宅地を横切らなくてはなりません。

その団地は道路と公園が見通しの悪いカーブで繋がっているような、

田舎で車の通りが少ない事を見据えたような安全性の低い道でした。

いつも通る慣れた道でありそんなに危険も無い…と思っていたのですが、

それは唐突に起こりました。

車に乗っていて、突如起こる衝撃。

と言っても私も運転手にも怪我が出るほどでは無く、

車体の横に何かぶつけられたような音が鳴ったくらいのものでした。

実際視界に何か映ったわけでもなく、私は何が起こったか分かりません。

しかし友人の「子供が!」という言葉で状況を理解しました。

そう、家から目の前に公園があり、見通しの悪い道路を一気に駆け抜けようとして、

幼稚園児くらいの小さな子が友人の運転する車の横に突っ込んできたような形でした。

恐らく子供だから前後を気にせず、

さらに見通しが悪いだけあっていきなり走って家から飛び出した子供にも気付けませんでした。

事故があってこういうのは不謹慎かもしれませんが、

飛び出してきた子供は走行する車の真横にぶつかってきたような形だったので、

正面から撥ねるような形では無かったので打撲で済んだことでしょうか。

しかし友人はこの前玉突き事故に巻き込まれたばかりで、

不運と言わざるを得ませんでした。

しかもさらに事後処理の為に来た交通課の警察の方にも恵まれず、

友人が何を言っても認めずに、

自分の考えを押し付けてさっさと終わらせようするのが私にも子供の親御さんにも見てとれたのか、

「あの子は可哀想だけど」と同情までされたくらいです。

友人は事故二件に加えて担当した警察の方にも問題があったという、

非常に運が悪い事が続いています。

しかもいわゆるうつ病になりやすい気質の子なので、十年来の付き合いの私としては不安でいっぱいです。

悪い事は重なると言いますがこれ以上重ならないように、

少し一緒に飲みにでも連れて行きたいと思います。

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マシンの性能はライダーの魅力では無い

あるバイクを追いかけました。どうしても伝えたいことがあって。

前を走るライダーのバイクはCBR。とっても優等なバイクです。ですが街中ということで、マナーあるジェントルな運転を心がけています。ただ、唯一の欠点を除いては。私はその欠点を伝えたくて追いかけました。

私の車両は、小さなスクーター。ですが、街中であればCBRについていくのは余裕です。公道がレース会場であれば、あっという間に周回遅れってところでしょうが(笑)。

幸い、追いかけ始めてすぐに交差点で私もCBRも赤信号に止められました。私はCBRに横付け、ライダーの肩を人差し指でちょんちょんと叩き、声をかけました。

「あの~、すいません」

ライダーは意外にも驚かずに振り向きました。ライダーはジェントルな中年男性でした。

「なんだい?」

まるで「僕のCBRが気になったのかい?」という言葉が付け加えて聞こえそうな鼻高々な態度でした。ですが、私は次の一言でその彼の高い鼻をへし折ってしまうのでした。

「あの~、さっき交差点を左折してから、ウインカーを消してませんよ。危ないから消した方がいいと思います」

それを聞いたライダーは、あせあせとして、ウインカーを消しました。よほど焦ったのでしょう。滑稽なことに、一度ウインカースイッチと間違えてホーンスイッチを押し「ビー!」という音を鳴らして自分で驚いていました。

ウインカーを消すとライダーは「すいません」という具合に会釈しました。

私はちょこちょこと脚でバイクを後ろに下げ、ライダーの後方に回って信号が青になるのを待ちました。隣で待っていたら、彼が恥ずかしくてたまらないと思ったので(笑)。

信号が青に変わると、ライダーは急いで私から去ろうとアクセルをひねったのが分かりました。事故にあわれても敵わないので、あえて彼と距離がつくよう、私はゆっくり走りました。

いやぁ、実に面白かったです。彼を追いかけている間は、純粋に教えてあげたい気持ちだけだったのですが、追いついていざ声をかけたときの自信満々具合といったら…… こんなことで笑ってはいけませんね(笑)。

でもいるんですよねぇ。マシンの性能が自分の魅力と勘違いしている人が。凄いのはマシンを開発したホンダさんであって、ライダーでは無いのに。

ライダーにも魅力があるとしたら、それはレースで闘っているプロのレーサーに限ったものです。公道のルールのもと走る私たちには、決して得られないものだと思うのですけどね。